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第24回看板製作雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社ハリケーンマスター、更新担当の中西です。

 

~“手と技”️~

 

完成した看板を見るとき、そこには「光」と「デザイン」があります。
でも、そこに至るまでには、現場の職人たちの技術と努力が詰まっています。

今日は、看板製作の“裏側”を、現場の目線でお伝えします。


⚙️1. 図面が“現実”になる瞬間

看板の製作図はミリ単位で作られます。
しかし、現場では壁の凹凸・下地の材質・配線位置など、図面通りにいかないことが多い。

そこで必要なのが「現場合わせ」。
職人はその場で寸法を測り、取付金具を加工し、
“美しく・安全に・確実に”設置できるように即対応します。

まさに、理論と経験の融合
この判断力が、看板職人の真価です。


2. 加工現場の風景

工場では、毎日さまざまな音が響きます。
レーザー切断の光、金属曲げのプレス音、アクリル研磨の匂い…。

ステンレス文字の面を0.1mm単位で磨き、
アクリル板を熱で曲げ、LEDを規則正しく組み込む。

“看板製作”とは、機械と手仕事のハイブリッド。
自動加工機で精度を出し、人の手で質感と美しさを整える。
この手順こそ、人の温度を持ったモノづくりです。


3. 施工現場のリアル

現場取付の日。
作業車には看板本体、工具、ボルト、配線、照明機材…。
数百キロの看板を高所に吊り上げることもあります。

安全帯・ヘルメット・ハーネスを装着し、
風速や天候を確認して作業開始。

ボルト締めひとつにも「設計強度」があり、
トルクレンチで規定値を確認。
一人が気を抜けば、すぐに事故につながります。

チームワークと声かけ、段取りの正確さが全て。
“静かな緊張感”の中に、職人の誇りが光ります。


4. 光の演出と配線技術

LED看板の取付では、光ムラや明るさのバランスも大切。
モジュールの間隔を均一に配置し、
ケーブルを目立たせずに隠す工夫を行います。

電気工事士資格を持つ職人が配線を確認し、
防水コネクタでショートを防止。
通電試験で光の強さを調整し、初めて“完成”します。


5. 最後に残るのは“誇り”

作業を終えて通りを離れるとき、
ふと振り返ると、自分たちの作った看板が光っている。
その瞬間、「今日も良い仕事をした」と感じます。

看板は人の記憶に残る“形のない仕事”。
でも、それを見上げる誰かが笑顔になる。
それが、職人にとって最高の報酬なのです。

 

 

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