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皆さんこんにちは!
株式会社ハリケーンマスター、更新担当の中西です。
~看板製作という仕事の本質~
街を歩いていて、まず目に入るもの。
それは建物そのものよりも“看板”かもしれません。
カフェの木製サイン、夜の交差点で光るネオン、企業ロゴが誇らしげに掲げられた社屋サイン。
看板は「建物の顔」であり、「第一印象」を決める重要な要素です。
今回は、そんな“看板製作”の世界を、企画・デザイン・施工の三方向から深く掘り下げます。
目次
看板の役割は、単に「店の名前を出す」ことではありません。
人が何気なく見て、「どんな雰囲気のお店なのか」「信頼できそうか」「入りやすいか」
そうした感情を数秒で伝えるのが看板の力です。
つまり、看板とは“24時間働く営業マン”。
しかも、言葉を使わずに印象を届ける“非言語コミュニケーション”の道具なんです。
看板製作の第一歩は、ヒアリングです。
お客様の業種、立地、ターゲット層、競合環境などを丁寧に把握します。
たとえば――
・住宅街の美容室なら「柔らかさ」や「親しみ」
・オフィス街の弁護士事務所なら「信頼感」や「品格」
・工場や倉庫なら「機能性」や「視認性」
伝えたい印象によって、フォント・素材・配色・照明まで全て変わります。
デザインは“美しさ”ではなく、“伝達の設計”なのです。
看板の命は素材選びにあります。
主な素材には以下のようなものがあります
| 素材 | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| アルミ複合板 | 軽量で加工しやすい | 壁面・袖看板 |
| ステンレス | 高級感・耐久性抜群 | 企業サイン・外壁ロゴ |
| アクリル | 光透過性があり演出力◎ | 内照式看板・入口サイン |
| 木材 | 温もりと個性 | カフェ・美容室・宿泊施設 |
| LEDモジュール | 長寿命・省エネ | 夜間照明・電飾看板 |
同じロゴでも、素材と表面仕上げで印象はまったく変わります。
“触感で伝えるデザイン”が、プロの仕事です。
看板が完成するまでには、数多くの工程があります。
1️⃣ 打合せ・現地調査
2️⃣ デザイン提案・修正
3️⃣ 版下データ作成(Illustratorなど)
4️⃣ カッティング・出力・加工
5️⃣ 立体成形・塗装・電装組み込み
6️⃣ 現場取付・照明調整
この中で最も大事なのは、デザインと現場の整合性。
設計図面通りに取り付けられなければ意味がありません。
だからこそ、製作スタッフと施工チームの連携が命です。
屋外看板は、風・雨・紫外線・地震などあらゆる自然環境に晒されます。
そのため、構造設計や強度計算も重要。
ボルト固定、アンカー深さ、重量バランス、電気配線保護…。
一つでも欠ければ事故につながります。
「見た目が良い」だけでは終わらない、“安全設計の美学”がそこにあります。
街並みを形づくるのは建物だけではありません。
看板のデザイン統一や明るさのバランスは、その地域の雰囲気を左右します。
例えば京都の町家では「控えめな木製サイン」
東京・渋谷では「光と動きの演出」
それぞれに“街のルール”と“文化”があります。
看板は、単なる広告ではなく“街との対話”。
その土地らしさを大切にすることが、良い看板づくりの第一歩です。
看板製作は、デザイン・工学・心理・美学のすべてが詰まった総合芸術です。
そこには「伝える力」と「守る力」、そして「街への想い」が込められています。
たった一枚の看板が、人の足を止め、心を動かす。
それがこの仕事の何よりの魅力です。
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