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皆さんこんにちは!
株式会社ハリケーンマスター、更新担当の中西です。
今回は、看板製作における“デザイン”の重要性と、その考え方、そして実際にどのように進化しているのかについてお話しします。
まず前提として、看板は単なる“文字の板”ではありません。
通行人やドライバー、訪問客が目にする、企業や店舗の「顔」であり「メディア」であり「無言の営業マン」でもあります。
だからこそ、次の2つの要素が非常に重要です。
伝える力(情報整理・視認性)
惹きつける力(印象形成・ブランディング)
まず大前提として、「読めない」「目に入らない」看板は、どれだけ美しくても“失敗”です。だからこそ、視認性の確保が最優先。
人は歩きながら・運転しながらでも、3秒以内に内容が理解できる看板に反応します。そのためには…
文字数を絞る(10文字以内がベスト)
フォントは太く、可読性重視(装飾よりも明瞭さ)
色彩はコントラスト重視(黒×白、赤×白など)
歩行者向けか、車両向けかでサイズが全く異なる
高さ・角度・照明の有無など、設置環境に応じた調整が必要
視認性だけでは“伝わる”けど、“惹きつける”にはもう一歩の工夫が必要です。
企業や店舗には「らしさ」があります。その個性を、看板の色・形・素材に落とし込むことで、「見た瞬間にその世界観が伝わる」デザインが可能になります。
木材で温かみを表現する
ステンレスでシャープさ・信頼感を出す
アクリルで透明感・清潔感を演出する
このように、素材一つとっても「伝えたい印象」に直結します。
近年は、LEDや液晶を用いた「デジタル看板(サイネージ)」が急増しています。静止画だけでなく、動画・音声・スライド表示など、より多くの情報を短時間で伝えられる強みがあります。
季節や時間帯で広告内容を変更可能
イベントやキャンペーン告知にも最適
動くことで「目を引く力」が格段にアップ
ただし、動きすぎると逆効果になることもあるため、視覚疲労を考慮した「動きの質」もデザインの一部です。
今後、看板デザインはさらに進化していきます。
AIが通行量、視線、照度などの情報を元に、「どの場所にどんなデザインが効果的か」を自動で提案してくれる未来が見えています。
例えば、スマホとの連携で「この看板を見た人の行動履歴」を解析し、最適な看板改修が可能になる、そんな時代もすぐそこに。
私たち看板業界は、「モノづくり」から「コトづくり」へと変化しています。
デザインとは、ただ美しく整えるだけでなく、「その場所」「その人」「その空間」にとっての“意味”を創造する力です。
これからも、技術と感性、そして社会とのつながりを意識しながら、「記憶に残る看板」「愛される看板」をつくり続けていきましょう。
次回もお楽しみに!
皆さんこんにちは!
株式会社ハリケーンマスター、更新担当の中西です。
今回は、「看板製作」という仕事の裏側に迫りながら、とくに“人材育成”という観点から、業界の今とこれからについてご紹介します。
世の中にある看板は、機械で簡単にできていると思われがちですが、実は多くの場面で「人の技術」「経験」「感性」が求められる仕事です。
たとえば、以下のような工程があります。
デザイン設計(顧客ニーズのヒアリング・意図の可視化)
材料の選定(金属・アクリル・木材など)
加工・製作(カット、溶接、塗装、出力)
設置施工(現場状況の把握と安全作業)
それぞれの工程にプロフェッショナルが必要であり、特に中小企業や地域密着の看板業者にとって「育成」は避けて通れないテーマです。
昔ながらの看板業界では、「見て覚えろ」「背中を見て学べ」といった文化が根強くありました。
もちろん、現場での感覚や空気を読み取る力は今も大事です。しかし、それだけでは「若い人が育たない」「辞めてしまう」という課題もあります。
そこで現在は、以下のような“仕組みある育成”が重視されるようになっています。
現場での実地教育に加え、基本的な作業手順・道具の使い方・安全ルールなどを文書や動画で可視化。技術の伝承にバラつきがなくなります。
今や看板は「手描き」だけでなく、「デジタル作業」が大前提。若手が活躍するには、Adobe IllustratorやCAD(設計ソフト)など、パソコンでのデザイン・設計スキルが必須となっています。
企業独自に、「初級看板士」「施工リーダー」などの役職名とスキルチェック項目を設定し、成長の“見える化”を行っている会社も増加中です。
今、業界の最前線では「世代交代」の波が押し寄せています。
特に、溶接や大型看板の取り付けなど、力と経験がものを言う現場では、ベテランの技が失われるリスクが大きくなっています。
ベテランの作業を動画でアーカイブ化
施工手順書に“感覚の言語化”を加える
若手が提案するデザインをベテランが実現する「共創体制」
このように、世代間の“橋渡し”を意識した育成が、企業の未来を支えます。
看板づくりにおいて、単に「物を作る人」ではなく、「空間や企業の魅力を引き出す表現者」としての役割が求められる時代になっています。
つまり、育成のゴールは「技能+感性+人間力」の三拍子がそろった人材。
私たちの業界は、確かな技術のうえに、新しい時代の価値観をのせて、「見る人の心に残る看板」をこれからも作っていきます。
次回もお楽しみに!