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皆さんこんにちは!
株式会社ハリケーンマスター、更新担当の中西です。
今回は、「看板製作」という仕事の裏側に迫りながら、とくに“人材育成”という観点から、業界の今とこれからについてご紹介します。
世の中にある看板は、機械で簡単にできていると思われがちですが、実は多くの場面で「人の技術」「経験」「感性」が求められる仕事です。
たとえば、以下のような工程があります。
デザイン設計(顧客ニーズのヒアリング・意図の可視化)
材料の選定(金属・アクリル・木材など)
加工・製作(カット、溶接、塗装、出力)
設置施工(現場状況の把握と安全作業)
それぞれの工程にプロフェッショナルが必要であり、特に中小企業や地域密着の看板業者にとって「育成」は避けて通れないテーマです。
昔ながらの看板業界では、「見て覚えろ」「背中を見て学べ」といった文化が根強くありました。
もちろん、現場での感覚や空気を読み取る力は今も大事です。しかし、それだけでは「若い人が育たない」「辞めてしまう」という課題もあります。
そこで現在は、以下のような“仕組みある育成”が重視されるようになっています。
現場での実地教育に加え、基本的な作業手順・道具の使い方・安全ルールなどを文書や動画で可視化。技術の伝承にバラつきがなくなります。
今や看板は「手描き」だけでなく、「デジタル作業」が大前提。若手が活躍するには、Adobe IllustratorやCAD(設計ソフト)など、パソコンでのデザイン・設計スキルが必須となっています。
企業独自に、「初級看板士」「施工リーダー」などの役職名とスキルチェック項目を設定し、成長の“見える化”を行っている会社も増加中です。
今、業界の最前線では「世代交代」の波が押し寄せています。
特に、溶接や大型看板の取り付けなど、力と経験がものを言う現場では、ベテランの技が失われるリスクが大きくなっています。
ベテランの作業を動画でアーカイブ化
施工手順書に“感覚の言語化”を加える
若手が提案するデザインをベテランが実現する「共創体制」
このように、世代間の“橋渡し”を意識した育成が、企業の未来を支えます。
看板づくりにおいて、単に「物を作る人」ではなく、「空間や企業の魅力を引き出す表現者」としての役割が求められる時代になっています。
つまり、育成のゴールは「技能+感性+人間力」の三拍子がそろった人材。
私たちの業界は、確かな技術のうえに、新しい時代の価値観をのせて、「見る人の心に残る看板」をこれからも作っていきます。
次回もお楽しみに!