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第19回看板製作雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社ハリケーンマスター、更新担当の中西です。

 

~変遷~

 

1|看板製作の原点:手描きの時代

看板の歴史は古く、江戸時代の商店前に掲げられた「木製の屋号板」や「絵看板」にまで遡ります。
当時の看板は、職人が手描きで一文字一文字、または絵を描き上げたもの。
視覚的にわかりやすく表現することで、識字率が低い人々にも伝わる工夫がされていました。

看板製作は「書や絵の技術」を持つ職人の仕事であり、まさに手仕事による芸術でもありました。


2|高度経済成長期:印刷技術と大量生産の時代 ️

戦後復興と経済成長に伴い、街には数多くの店舗や企業が並ぶようになります。
それに合わせて看板製作も大きく進化しました。

  • シルクスクリーン印刷の普及による大量製作

  • ネオンサインの登場で、夜間でも目立つ広告が可能に

  • プラスチックやアクリル素材を使った軽量化・量産化

この時代は「目立つ」「量をこなす」ことが重視され、看板製作業は商業発展を支える重要な産業となりました。


3|1980〜90年代:デザイン性の重視と多様化

バブル経済と消費文化の拡大に伴い、看板はただの広告ではなく「ブランドイメージ」を体現するものへ。

  • カラフルなグラフィックデザイン

  • 立体的なチャンネル文字(箱文字)の普及

  • 内照式看板による視認性アップ

この時代、看板製作業には デザイン力と企画力 が求められるようになり、ただ作るだけでなく「どう魅せるか」を提案する仕事へと発展していきました。


4|2000年代:デジタル化の時代 ️

パソコンや大型プリンターの普及により、看板製作は大きく変革します。

  • インクジェットプリントによるフルカラー出力

  • カッティングシートを用いた施工の簡便化

  • LEDの普及で省エネかつ長寿命の光る看板が登場

これにより、従来では難しかった精細なデザインや短納期対応が可能に。
看板製作はよりスピーディで柔軟な産業へと進化しました。


5|2010年代以降:デジタルサイネージの登場 ✨

近年では「動く看板=デジタルサイネージ」が主流の一つに。

  • 映像・アニメーションで訴求力を高める

  • ネットワーク経由で複数拠点のコンテンツを一括更新

  • タッチパネル機能によるインタラクティブ広告

従来の静的な看板から、情報をリアルタイムで発信できるメディアへと役割が拡大しました。
一方で、昔ながらの木製看板や手描き文字も「レトロブーム」や「クラフト感」を求めるニーズとして復活し、多様性が広がっています。


6|これからの看板製作業の展望

未来の看板製作は、さらに次のような方向に進化していくと考えられます。

  • IoT連携型看板:人の流れや天候に合わせて表示内容を変える

  • AR/VR広告:スマホをかざすと看板が立体映像になる

  • エコ素材の活用:リサイクル資材や太陽光発電型看板

  • 地域密着デザイン:地域文化や観光と一体化した看板づくり


まとめ ✨

看板製作業は、

  • 手描き看板の職人技術から始まり

  • 印刷・ネオンによる大量生産

  • デザイン性・ブランド性の強化

  • デジタル化とLEDの進化

  • デジタルサイネージやIoT連携

と大きく変遷してきました。

今や看板は「ただの目印」ではなく、街を彩り、ブランドを表現し、人と社会をつなぐメディアです。
これからも看板製作業は、時代のニーズに応じて進化し続けることでしょう✨

 

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